撮  影  用  具

1.最近の撮影道具

 最初、デジスコでスタートした野鳥撮影は、現在望遠レンズをセットした、一眼レフを補助的に使うようになりました。

 デジスコで野鳥を写していると、フィールドスコープのピントリングを合わせ、カメラのAFを動かしている内に、野鳥が飛んで逃げてしまうことがあります。又、デジスコでは難しい、すばやく動く鳥や・飛んでいる野鳥の写真を写したいためです。
 まず一眼レフで写しておき、それからゆっくりとデジスコを使っていく、というスタイルになりつつあります。

 デジスコは1500mm以上の超望遠撮影、一眼レフは1000mm以下の望遠撮影という住み分けもしています。  デジスコで中型のシギなどを写すと、画面が全て野鳥となり、全身を写せないという贅沢で・笑えないことも起こります。
 それでも、私にとって、デジスコの写真がメインで、一眼レフの写真はサブと考えています。

2.デジスコの紹介
 

 私の使っているデジスコセットの紹介です。
最もよく使っているのは、ED82×75ワイドDS×Z850×FHD61Q×G5300のデジスコセットです。
 海岸で遠くのシギ・チドリを写すことが多く、出来るだけ拡大率を高くするため、接眼レンズの倍率を、30倍→50倍→75倍と上げ、現在に至っています。このセットの欠点は、被写界深度が狭すぎる点です。写真歩留が悪いのです。

 サブとして使っているのが、ニコン EDV×50ワイドDS×ニコン E7900です。こちらは被写界深度がED82より少し広く、重量が軽いせいもあり使いやすく、写真歩留(打率が高い)がよいのです。欠点はE7900の液晶画面が小さいこと。AF・書き込み速度が遅いことです。

3.所持しているデジスコ

フィールドスコープ 接眼レンズ アタッチメント カメラ 雲台 三脚
ニコン ED82 ターボアダプター   30×WFA FCP885+自作治具 キャノン 3000is  ベルボンFHD61Q カルマーニュG5300
ニコン EDV 40×50ワイドDS RB7900+TAW1+
TW4+5
カシオ Z400 ベルボンFHD51Q ジッツオG1228
  60×75ワイドDS   ニコン E7900    
ジオマ ED65S GLH20 ターボアダプターG1      
ジオマ 52S GLH20 ターボアダプターG1 ニコン E4300    


次世代カメラ1? 2009.4.6
コンパクトデジタルカメラ、キャノン3000is 1470万画素を導入。治具を自作して使用開始。
解像度は良さそうですが、AFスピード・連写・電池容量に難がありそう。説明@2009.3.19。
説明A2009.4.4。  結論。1470万画素で、カシオZ850ぐらいの性能のカメラが欲しい。

次世代カメラ2? 2009.7.30
 デジスコ撮影では、撮影する時、液晶画面を見ながら、スコープのピントリングを回し手動でピントを合わせます。最近、カシオZ850を使用してデジスコ撮影する時に、液晶画面を見ていると「ボヤッ」とした感じになることが多く、写し難い状態が多発していました。この状態で、半押して、AFを合わせるとクリアーな液晶画面に変わります。
 この現象はZ850購入してから10ヶ月ぐらいしてから1度発生し、メーカー修理をしてもらいました。
メーカーに確認しても原因不明、「ありえない」現象という感じなので、新機種に更新することにしました。
 代わる機種として、カシオZ400 1200万画素を導入してみました。2009.7.17.
 広角端でケラレが発生します。画素数が落ちますが高速連写が可能です。
今後は、キャノン3000isをメインのデジスコカメラとして、高速連写とサブ機としてカシオZ400を使用することになります。
 

予備機
メイン2機種以外に、ジオマ系の2機種があります。カメラ・雲台・三脚は全て互換性があります。

 4.その他の補助用具

付属用具
 標準器・・・・・・・・・・・DOS-FBS1デジスコ屋仕様・ドットファインダー専用単三電源自作。
 レリーズ・・・・・・・・・・デジスコケーブル455US・市販品に5mmのネジ切加工
 液晶フードカバー・・・自作

意外と、この補助用具がデジスコ撮影では重要です。標準器が無いとほとんど野鳥を写せません。


5.一眼レフ

 デジスコの補助用に、望遠レンズをセットした、一眼レフを使うようになりました。
これにより、まずは一眼レフで写しておいて、デジスコでゆっくりと写すということになり、デジスコ撮影に、心の余裕が出来ました。

EOS 40D+300mm+1.4コンバーター
EOS Kiss Digital N+400mm
 キャノンのカメラを使っているのは、AFの性能が良いからです。写した写真の色の自然さではニコンの方が良いのですが、何せ早く動く野鳥撮影には、何と言ってもAFの速さ・書き込みの早さは絶対条件です。この速さが腕の悪さをカバーしています。(「下手な鉄砲も数打てば当る」・・・例が悪いかな・・・?)
 デジスコ用のコンパクトカメラもニコンE7900を差し置いて、カシオZ850がメインになっているのが、これと同じ理由です。
 できれば落ち着いた色合いの出るニコン(個人の好みの問題)を使いたいのですが。


6.撮影スタイルと野鳥との距離

1.撮影スタイル 
 私の野鳥撮影スタイルは、一箇所でじっとして待つのではなく、歩いて鳥を探すスタイルです。気が短いせいでしょうか。ここで待てば、鳥に合えると分かっていても、30分も待てません。
 まだ本当に好きな鳥とめぐり合えていないのかもしれません。
 日永一日、見ていたいと思う「野鳥」にまだ合っていないため、もっといろいろな野鳥を見て、探して、歩き回っているのかもしれません。
2.持っていく道具と移動方法
 野鳥を写す時に、持って歩く用具は、デジスコ1基と望遠レンズつき一眼レフ1台です。この二つの用具を持って歩きます。
 デジスコセットが5kg、キャノン40Dと300mm望遠が2.5kg、合計7.5kgの重量になります。この状態で、フィールドを歩いています。4時間以上これらの用具をぶら下げたり・持ったりして、フィールドを歩くこともあります。撮影終了時には、さすがにぐったり、なんてこともざらにあります。
 私の鳥見のスタイルは、歩いて野鳥を探す脚で稼ぐスタイルです。このスタイルが、結構疲れるのです。この道具の7.5kgの重量は、骨身にしみます。
 徒歩以外の移動手段で一番多いのが、自転車での移動です。デジスコと1眼レフカメラをリュックに入れて移動します。
 もう一つの移動手段は、車での移動です。 リュックや車からの出し入れが、面倒なことを除けば、これらの方法は体力的にはかなり楽です。

3.撮影で心がけること
 @野鳥との距離
  野鳥を写す時、一番気をつけているのは野鳥との距離です。認めたくは無いのですが、人間が野鳥に近づくことは、野鳥にストレスを与えることと、考えています。野鳥が飛んで逃げない距離で写すことを心がけています。
 デジスコで写すようになって気がついたことですが、50m以上離れた小さな鳥を写し、パソコンで見てみると、鳥もカメラのほうをジッと見ている、ということに気がつきます。どんなに遠くて安全でも、フィールドスコープとレンズと人は野鳥にストレスを与えています。
 「野鳥が飛んで逃げない距離で写すこと」を心がける。しかしながら、これは本当に難しくて、いまだに修行中です。デジスコは鳥との距離を保てるという点では、一眼レフより有効ですが、デジスコを向けただけ・三脚の脚を伸ばしただけで、飛んでしまう野鳥もかなり居ます。
 A静かに写真を写す・・・多人数で撮影しない
 ストレスを与えるという面で、多くの人が集まって珍鳥を待つようなところにはあまり行きません。何故か、野鳥がかわいそうな気がして、あの風景にはなじめないのです。5人以上カメラを持った人が居るフィールドでは、ほとんどその輪の中に入ることはありません。あの「ワイワイ・ガヤガヤ」している雰囲気が野鳥を待っているとはとても思えないのです。
 出来るだけ、自分の努力で野鳥を見つけ、静かに写真を写すということに、こだわっているのだと思います。
 B撮影環境を変えない
 写真を写すために、餌付けをしたり、止まり木を設けたり、邪魔な枝を切り払う等の自然に手を加えて写真を写すことはしません。
 そこまでして写す必要性を感じないし、不自然なこともしたくありません。このため、障害物が有って、どうしてもその鳥を写したければ、ためらわず・そのままシャッターを押して写します。
 私のホームページの写真で、障害物のために、羽の色が変な鳥の写真をのせることもあります。私は、野鳥を写させてもらっている、単なる趣味人ですし、学者でもプロのカメラマンでもありません。「綺麗な写真」でなく「ありのままで・自分の思いが入った写真」を写したい、と思っています。

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